ゲストに幸せをふるまう花嫁のお手伝いをするのが、天姫(あまひめ)と呼ばれる女性達です。
日本には昔から花嫁に近しい女性が介添えをする風習はあり、その役目を務めた女性には、幸せが早く来ると言われてきました。その伝統を現代にふさわしいかたちで蘇らせたのが「天姫」です。花嫁を引き立てながらも、若々しく上品、知性を感じさせる天姫の存在は、微笑ましく和やかな雰囲気を結婚式の場に与えてくれるはずです。
日本には古来、伝統的に「縁起を起こす」習わしがあります。
花嫁がまとう衣裳は、女性の最高位を表す「うちかけ」。その長い袖には福寿が宿るといわれています。大ふるまいの大袖であり、周囲や結婚式に参列した人々にも幸せをふるまう衣裳でもあります。
「姫振舞」を披露宴入場の演出として。その幕開けは、花婿花嫁と天姫たちの入場からはじまります。天姫はそれぞれ1輪の花を手に持って。
おそろいの振袖を着た天姫が花婿花嫁とともに高砂前で並ぶと、会場が一気に華やいだ雰囲気になります。
天姫は一人ずつ順に、手に持った花を花嫁に手渡します。花嫁はそれをまとめて花婿に。花婿はそれをまとめて持ち花嫁の前へと進みます。
花婿の持つ花束に向かい、花嫁はゆっくりと大袖を振って福寿を振る舞います。この花を天姫は各卓へ届けて、幸せのお裾分けが完了。
神社での参進を天姫と一緒に行うアレンジも可能。挙式の厳粛さや格式を保ちながらも華やかで、参列者の視線も釘付けに。